ボーナスが振り込まれた日。通帳を見て少しうれしくなる一方で、「これ、どう使うのが正解なんだろう」とそわそわしてしまう——そんな経験はありませんか。
使ってしまいたい気持ちと、将来が不安だから貯めておきたい気持ち。その両方が同時にやってきて、結局なんとなく口座に置いたまま……という年もありました。
私は娘2人と暮らす働くシングルマザーです。収入はそこそこあるほうだと思います。でも、教育費も老後も考えると、不安がないわけではありません。だからこそボーナスの使い道は、毎回きちんと考えるようにしています。今日は、私が迷わずに——そして「使っちゃった」ではなく「楽しかった」と思えるように——決めている「使う順番」をお話しします。
ボーナスの使い道は「割合」より「順番」で決めると迷わない
「貯蓄◯%・投資◯%」と割合で決める方法もよく紹介されます。でも私は、割合の前に使う順番を決めるほうがしっくりきました。
なぜなら、その年によって家計の状況が変わるからです。生活防衛費が十分な年もあれば、ちょっと心細い年もあります。順番で考えておくと、「今年はここが足りないから、まずそこ」と、その年の自分に合わせて決められます。
- ①生活防衛費が足りているかを、いちばん先に確認する
- 足りていれば、②家族との今の思い出に使う
- それでも残るお金は、③すぐ使わないお金として投資に回す
上から順番にお金を置いていくイメージです。この順番があるだけで、「使いすぎたかな」という後悔がぐっと減りました🍀

ステップ①:まず「生活防衛費」が足りているかを見る
生活防衛費とは、病気や失業などで収入が止まっても、しばらく暮らしていけるように取っておくお金のことです。一般には「生活費の3か月〜半年分」、収入の柱が一つの家庭は「半年〜1年分」を目安にするとよく言われます。
ただ、私が大事にしているのは、この金額をなんとなくで決めないことです。我が家では、支出管理表とライフプラン表を作って、実際の暮らしにいくらかかっているかを実績から把握しています。そこから逆算するので、「うちの生活防衛費はこのくらい」という金額に、ちゃんと根拠があります。
- 目安の月数ではなく、自分の家計の実績から算出する
- 数字に根拠があるから、「足りている/足りていない」を迷わず判断できる
- 今年は少し足りないと分かったので、ボーナスの一部をここに回した
なんとなくの不安は、いくら貯めても消えません。でも、実績から計算した数字は、ここまであれば大丈夫という安心の線を引いてくれます🍀

生活防衛費って、いくらあれば安心なんでしょう?なんとなく貯めているだけで、正解が分からなくて不安です。

私も同じでした。でも、ひと月にいくらかかっているかを書き出してみると、必要な額がはっきりします。数字が見えると、不安がぐっと軽くなりますよ。
ステップ②:足りていたら、家族との「今の思い出」に使う
土台が整ったら、次は家族との思い出です。私がボーナスで使ってよかったと心から思えるのは、家族との旅行でした。
昔の私は、ボーナスはとにかく貯金、が当たり前でした。でも、子どもと一緒に出かけられる時期は、思っているより短いものです。娘たちが大きくなるほど、家族全員で予定を合わせるのは難しくなっていきます。
- モノより「一緒に過ごした時間」のほうが、あとに残る
- 子どもと出かけられる年齢には、期限がある
- お金は今の家族にも使ってこそ、後悔しない
貯めるだけが正解ではないと気づけたのは、私にとって大きな変化でした。今を楽しむための出費は、ムダづかいとは違うと思っています😊
ステップ③:すぐ使わないお金は、投資で育てる
①と②を済ませて、それでも残るお金があれば、投資に回します。ここで大事にしているのは、「すぐ使う予定のないお金かどうか」という線引きです。
投資は値動きがあります。もし近いうちに使う予定のお金を投資に入れてしまうと、必要なときに暴落が来たとき、気持ち的に解約しづらくなります。だから私は——
- どうしても近く使うお金は、現金のまま置いておく
- 使う予定が15年以上先のお金だけ、投資に回す
- 目先の値動きに一喜一憂しない
という順番にしています。つまり「全部を投資に」でも「怖いから全部貯金」でもなく、答えは時期によるというのが、私なりの結論です。実際に、教育費の一部を投資で準備してみた体験は「NISAで教育費は作れる?」にくわしく書いています。
「使っちゃった」を「楽しかった」に変えてくれるもの
家族との旅行にお金を使うとき、以前の私なら、心のどこかで「使っちゃったな」と引っかかっていたと思います。でも今は違います。旅行から帰っても、残るのは「楽しかったー」という気持ちだけです。
その違いを生んでいるのが、数字からくる安心です。
- 生活防衛費という土台が、実績の数字で足りていると分かっている
- 将来必要なお金も、ライフプラン表で見通せている(老後資金の計算方法はこちら)
- だから、使うと決めたお金は、罪悪感なく気持ちよく使える
安心は、我慢して貯め込むことからは生まれませんでした。自分の家計を数字で見える化すること。それが、使うときにしっかり使うための、いちばんの近道だと今は思っています。

せっかく貯めたお金を使うのは、やっぱり少し怖い気もします……。

その気持ち、よく分かります。でも「ここまでは残す」という線が数字で見えていれば、それ以外は安心して使えます。怖さの正体は、線が見えていないことなんだと思います😊
まとめ:数字の安心が、気持ちのいい使い道をつくる
①生活防衛費が足りているか、家計の実績で確認する
②足りていたら、家族との今の思い出に使う
③すぐ使わないお金は、15年以上先を目安に投資へ
そして、この順番を支えているのは、支出管理表やライフプラン表から生まれる数字の安心です。安心があるから、使うときは躊躇なく使えて、「使っちゃった」ではなく「楽しかった」で終われます。
もし「まずは自分の家計を数字にしてみたい」と思ったら、支出管理やキャッシュフロー表づくりから始めてみてください。そこが、迷わないお金の使い方の出発点になります。
不安は、数字にすると『やることリスト』に変わる。 今年のボーナスも、そうやって気持ちよく送り出せたらいいですね😊


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