大学受験にかかるお金|受験料より「準備」にかかりました

子育て

大学受験にいくらかかるのか。娘の受験を経験して、私がいちばん強く感じたことがあります。

かかるお金は、受験料だけではありませんでした。

私は娘2人と暮らす働くシングルマザーです。上の娘の受験が終わって、あらためて振り返ってみると、実際にお金がかかったのは受験料ではありませんでした。今日は、公式に決まっている金額と、我が家で本当にかかったお金の両方をお話しします。

まず、受験料はいくら?

受験そのものにかかるお金は、実はきちんと公表されていて、計算できます

区分検定料
共通テスト(3教科以上)18,000円
共通テスト(2教科以下)12,000円
国立大学の学部17,000円
国立大学(夜間の学部)10,000円
私立大学大学によって異なる

共通テストの検定料は、大学入試センターが公表しています。国立大学の検定料は「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」で標準額が定められていて、これを基準に各大学が決めています。

知っておきたい3つの落とし穴

公式の資料を読んでみると、あまり知られていない決まりがいくつかありました。

共通テストの意外なルール

支払方法にかかわらず、一律188円の手数料がかかる

成績の閲覧を希望するとプラス300円(18,300円になる)

出願のとき、地理歴史と公民は合わせて1教科として数える

3つ目は特に注意したいところです。国語・地理歴史・公民の3つを受ける場合でも、出願上は「2教科以下」の扱いになり、12,000円になることがあります

共通テストの検定料は、出願が受理されていれば、実際に受験しなかった場合でも返還されません。

「足切り」がある大学は、支払いが2回に分かれます

国立大学で、出願書類などによる第1段階選抜(いわゆる足切り)を行う場合、検定料は次のように分かれます。

選抜の段階検定料
第1段階選抜(書類などによる選抜)4,000円
第2段階選抜(学力検査など)13,000円
合計17,000円

つまり第1段階で通らなかった場合、13,000円は支払わずに済むということです。合計で17,000円になるのは、2段階目に進んだ場合です。

これらは「標準額」なので、各大学が実際の金額を決めます。特別な事情がある場合は、標準額の1.2倍を超えない範囲で設定できるとも定められています。実際の金額は必ず志望校の募集要項で確認してください。

本当にお金がかかるのは、こちらでした

ここからが本題です。我が家の場合、娘は志望校が決まっていたので併願なしの1校のみ。受験料と共通テストを合わせても、5万円台で収まりました。入学後にかかるお金は大学の学費は4年間でいくら?にまとめています。

でも実際の家計への負担は、まったく別のところにありました。

大学受験にかかるお金の比較図。受験料は共通テスト18000円と大学の検定料(国立なら17000円)。一方で準備にかかるお金は塾・家庭教師、参考書・赤本、模試や検定の受験料、お弁当やお茶菓子代、オープンキャンパスの費用など。準備のお金は受験料の何倍にもなる。

受験のために出ていったお金を並べると、こうなります。

  • 塾代・家庭教師代
  • 参考書、赤本、問題集
  • 模試の受験料
  • 英検などの検定の受験料
  • 塾に行く日のお弁当代
  • 家庭教師に出すお茶菓子代
  • オープンキャンパスの交通費とお昼代
  • 願書の郵送費

金額の大きさで言えば、塾代と家庭教師代が圧倒的でした。受験料の何倍にもなります。

でも我が家で意外だったのは、大きな費用よりもこまごまとした出費のほうでした。

見落としがちだった、小さな出費

塾に行く日のお弁当代。持たせる日もありましたが、間に合わないときはコンビニで買うことになります。休憩のときのお菓子も、気づけば毎回でした。

家庭教師の日のお茶菓子代。決まりがあるわけではありません。でも来ていただく以上、そこそこのものをお出ししますよね。これが意外と積み重なります😅

模試や検定の受験料。英検なども含めると、一回ずつはそれほどでなくても、回数が重なるとまとまった金額になりました。

オープンキャンパスも、思ったよりかかります

もうひとつ、想像していなかったのがオープンキャンパスです。交通費に、お昼代。学食体験ができるときは比較的安く済みました。

でも、たまには「おしゃれなカフェにでも行ってみる?」と、勉強の息抜きに寄ったこともあります。これは結構な出費でした。それでも、あの時間は思い出になりましたし、楽しかった。今振り返っても、使ってよかったお金だと思っています🍀

写真については、学校がまとめて準備してくれたので助かりました。学校によって対応が違うので、確認しておくと安心です。

読者さん

受験料は分かりやすいけど、準備のお金は読めないですよね…。

miho

そうなんです。しかも「どの方式で受験するか」が決まる前から始まるので、余裕をもって考えておくのがいいと思います。

私の想定外だったこと

ここは正直に書いておきたいところです。

我が家は一般受験をするつもりで準備をしていました。だから家庭教師をお願いして、塾にも通って、参考書もそろえました。

でも最終的に娘が選んだのは、総合型選抜でした。本人の希望です。

正直に言うと、もったいなかったな、という気持ちはあります。一般受験のためにかけたお金の一部は、結果として使われなかったからです。

それでも、これは本人が決めたことです。自分で進路を選んで、自分で受験の方式を選んだ。その決断を尊重したいと思ったので、納得しています。

この経験から思うこと

受験の方式は、途中で変わることがある

だから「一般受験の準備」は、確定した支出ではなく“可能性への支出”になる

使われない可能性もある、と分かったうえで出すほうが、あとで気持ちが揺れない

もし今、同じように準備を始める方がいたら、この点だけは知っておいてほしいと思います。受験のお金には、「使わないかもしれないお金」が含まれているということを。

いつから準備を始める?

私が受験のお金を意識しはじめたのは、受験の1年ほど前からでした。

振り返ると、これはちょうどよかったと思っています。塾や家庭教師の費用は毎月かかるものなので、家計の中に組み込む時間が必要だからです。教育費を投資で準備する考え方はNISAで教育費は作れる?に書きました。

  • 1年前:毎月いくら塾代に出せるかを考えはじめる
  • 半年前:受験料や交通費など、当日にかかるお金を見積もる
  • 直前期:想定外の出費に備えて、少し余裕を持たせておく

大事なのは、受験料だけを見て安心しないことです。実際の負担は、その前の1年に分散してやってきます🍀

まとめ:受験のお金は、受験料ではなく準備にかかる

大学受験にかかるお金を調べると、受験料の金額はすぐに出てきます。共通テストは18,000円、国立大学は17,000円。数字がはっきりしていて安心します。

でも我が家の実感では、本当にかかったのは、その前の1年間の準備費用でした。しかも、その一部は使われないまま終わりました。

それでも、娘が自分で決めた道を進めたことには意味があったと思っています。もったいないという気持ちと、納得している気持ち。その両方が、正直なところです。

これから受験を迎えるご家庭は、ぜひ受験料の外側にあるお金も書き出してみてください。家計全体の見通しはキャッシュフロー表の作り方で立てられます。不安は、数字にすると『やることリスト』に変わります。 😊

出典

  • 独立行政法人 大学入試センター「検定料等の返還について」「大学入学共通テスト受験案内」
  • 「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」(e-Gov法令検索)

※本記事は制度の解説と我が家の体験を書いたものです。検定料は各大学が定めるため、実際の金額は必ず志望校の募集要項でご確認ください。金額は2026年8月時点のものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました