20年キャッシュフロー表の作り方|シングルマザーの私が「お金の不安」を手放せた理由

20年キャッシュフロー表の作り方の記事アイキャッチ画像 家計管理・投資

「この先、お金は足りるんだろうか」——シングルマザーになってから、夜にふとそんな不安に襲われたことが、私は何度もあります。

その不安を消してくれたのが、この記事で紹介する20年キャッシュフロー表です。作ってみて分かったのは、不安の正体は「お金が足りないこと」ではなく、「先が見えないこと」だったということ。20年先まで数字で見えるようになった今、不安は「見通し」に変わりました。

この記事では、私が実際にGoogleスプレッドシートで作って、いまも家計管理の軸にしている表の作り方を、そのまま紹介します。

  • キャッシュフロー表とは?
  • 私の表の全体像
  • 作り方5ステップ
  • 続けるためのコツ(実体験)

特別な知識は不要です。無料のGoogleスプレッドシート(またはエクセル)があれば、今日から作れます。

キャッシュフロー表とは?

キャッシュフロー表とは、これから20〜30年の「収入・支出・貯蓄残高」を1枚にまとめた表のことです。ファイナンシャルプランナー(FP)に相談すると作ってくれる、あの表です。

でも、FPに頼まなくても、自分で作れます。むしろ自分で作るからこそ、数字の意味が腹落ちして、家計を「自分ごと」として動かせるようになります。私が使っているのはGoogleスプレッドシート。無料で、スマホからも見られて、数式で自動計算できるからです。

20年キャッシュフロー表の例。収入・支出・貯蓄残高を年ごとにまとめた表(金額は見本)
私が使っている表のイメージ(金額は見本です)

縦に「収入・支出・年間収支・貯蓄残高」の項目、横に「今年から20年分の年」が並びます。そして一番上には、家族全員の年齢の行。これがあると「次女が大学に入る年」「私が60歳になる年」が一目で分かります。

作り方5ステップ

ステップやること
横軸に年と家族の年齢を並べる
収入をうめる(退職・年金など変化も正直に)
支出をうめる(教育費はかかる年だけスポットで)
貯蓄残高を数式で計算する
「投資込み残高」の行を作る

ステップ①横軸に「年」と「家族の年齢」を並べる

まず、横軸に今年から20年分の年を並べ、その下に自分と子どもの年齢を入れます。年齢が並ぶと、ライフイベントの位置が自動的に見えてきます。高校入学、大学入学、自分の退職、年金開始——お金が大きく動く年に、印をつけておきましょう。

ステップ②収入をうめる(変化も正直に)

手取り収入を年単位で入れます。大事なのは、ずっと同じ金額にしないこと。私の表では、定年退職で収入が下がる年、再雇用で働く期間、年金に切り替わる年を、それぞれ現実的な金額で分けて入れています。児童扶養手当などの手当も、もらえる期間だけ入れます(手当の一覧はこちら)。

ステップ③支出をうめる(教育費は「かかる年」だけ)

支出は、毎月の家計簿の月平均×12か月で入れるのが基本です。ただし2つだけ、年ごとに変える項目があります。教育費は、塾や高校の費用がかかる年、大学の入学金・学費がかかる年に「スポット」で。住居費は、住宅ローン完済後に管理費だけになるなど、変化を反映します。

ステップ④貯蓄残高を計算する

「前年の残高+その年の収支」の数式を入れれば、20年分の貯蓄残高が一気に計算されます。ここで、残高がマイナスになる年が見えるかもしれません。怖がらなくて大丈夫。それが見えたことこそ、この表の価値です。何年後にいくら足りないかが分かれば、対策は今日から打てます。

ステップ⑤「投資込み残高」の行を作る

私が一番お伝えしたいのがこのステップです。NISAなどで投資をしている方は、現金の貯蓄残高とは別に、投資資産を含めた「投資込み残高」の行を作ってください。私の場合、現金の残高だけを見ると将来マイナスになる年がありますが、投資込みの総資産で見るとプラスを保てる設計になっています。現金だけ見て青ざめるか、全体を見て安心するか——見え方がまったく変わります。投資分の増え方は、控えめな利率で計算するのがおすすめです。私は年5%で計算しています。

イメージしやすいように、毎月3万円を年5%で運用しながら積み立てた場合のシミュレーションを載せておきます。

毎月3万円を年5%で20年運用した場合の積み上げグラフ。元本720万円に対し運用益が約470万円に育つ
元本(ベージュ)に対して、運用益(ピンク)が年々大きく育っていきます
経過年数積立元本運用込みの資産(年5%)
5年180万円約199万円
10年360万円約453万円
15年540万円約777万円
20年720万円約1,190万円

20年続けると、元本720万円に対して運用込みでは約1,190万円。この「増える力」も見通しに入れられるのが、投資込み残高の行を作る意味です。※あくまで机上の計算で、将来の成果を保証するものではありません。実際の相場は上下しながら進みます。

この「増える力」を非課税で受け取れるのがNISAです。私も少額から始めました。まだ口座を持っていない方は、「新NISA入門」からどうぞ。むずかしく考えなくて大丈夫です。

続けるための私のコツ3つ

①予算表とリンクさせる

私は毎月の予算表を別シートに作り、キャッシュフロー表の生活費は「=予算表のセル×12」という数式でリンクさせています。こうすると、通信費を見直して予算を下げたとき、20年分の見通しが自動で明るくなる。固定費の見直しのモチベーションが目に見えて上がります。

②完璧を目指さない

未来の数字は、どうせ当たりません。それでいいんです。この表の目的は「予言」ではなく「早めに気づくこと」。ざっくりでも作れば、漠然とした不安が「何年後の、いくらの問題」に変わります。

③年に1回だけ更新する

私は年に1回、実績を反映して見直しています。毎月いじる必要はありません。むしろ「年1回、家計の健康診断」くらいの距離感のほうが、20年続きます。

作ってみて変わったこと

正直にお伝えすると、この表を作る前の私は、「お金の不安」を漠然と抱えたまま、節約も貯金もどこか場当たり的でした。

表を作ってからは、変わりました。子どもの大学費用がかかる年が分かっているから、慌てずに準備できる。老後の見通しがあるから、いま使っていいお金も分かる。「使う罪悪感」と「漠然とした不安」の両方が消えたのが、いちばん大きな変化です。年に数回の家族旅行を続けられているのも、この表が「大丈夫」と教えてくれるからです。

家計の不安を減らす方法は、「お金の不安解消法7選」でも紹介していますが、その中でも効果が大きかったのが、間違いなくこの表です。

よくある質問3つ

エクセルとスプレッドシート、どっちがいい?

どちらでも作れます。私はスマホでも確認できて、無料で、自動保存されるGoogleスプレッドシートを使っています。パソコンにエクセルが入っている方は、使い慣れたほうで大丈夫です。

何年分作ればいい?

おすすめは「末子が社会人になる年+10年」以上です。教育費の山と、自分の老後の入り口までを1枚で見渡せる長さにすると、判断を間違えにくくなります。私は20年以上先まで作っています。

数字が正確じゃなくても意味ある?

あります。むしろ最初はざっくりでいいので、まず1枚作り切ることが大事です。精度は、年1回の更新で少しずつ上がっていきます。

まとめ|「見えない不安」を「見える見通し」に

  • キャッシュフロー表は、20年分の収入・支出・残高を1枚にした表
  • 横軸に年と家族の年齢、教育費はかかる年にスポットで
  • 投資をしている人は「投資込み残高」の行を必ず作る
  • 予算表とリンクさせると、節約の効果が20年分の見通しに反映される
  • 完璧を目指さず、年1回の更新でOK

この表は、私の家計管理の土台になっています。もし「テンプレートがあれば使ってみたい」という方がいらっしゃったら、お問い合わせやコメントで教えてください。要望が多ければ、私が使っている形を配布できるように整えたいと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました